環境特集 エコなお話 辻信一さん

環境問題に熱心に取り組む方たちのエコなお話から、私たちにもできることを考えてみよう。
スローなライフスタイルのすばらしさを提起し、ろうそくの灯りで夜を過ごす「100万人のキャンドルナイト」を提案するなど、早くからエコロジカルな活動を続けてきた辻信一さん。今、私たちがすぐできることを教えてもらった。
20年も前から環境問題について運動されていますが、何がきっかけだったんですか?
僕は文化人類学が専門なので、これまでさまざまな先住民の生活を見る機会がありました。そこでは、文化と自然が地続きで、複雑に絡み合っているんです。
同時に、先住民が住む場所は例外なく環境問題を抱えていました。自然が破壊されるということは、単に物質的な基盤だけではなく、彼らのアイデンティティや精神的な基盤も破壊されることだった。文化と環境問題は一体で切り離せないということです。
そして気づいたら、一緒になって運動している自分がいた(笑)。でも、自分が、そして自分にとって大切な人たちが暮らしている世の中を、より良い場所にしたいって気持ちはだれにもあるわけだから、みんな運動家なんですよ。

みんな運動家っていいですね。
自然に触れているときって、みんな生き生きしますよね。土の上に立ったり、川に手を入れたり。花や木の葉が散るのを眺めるだけで、自分の中の何かが反応する。そういう意味で僕らはみんなナチュラリストなんですね。
人間は大自然を求めて遠い所に出かけないといけないと思い込んでいるけど、実は大自然は自分の身体そのものです。太古の時代から人体ってそんなに変わってない。昔の人も同じように空気を吸って、水を飲んで、命をいただいて自分の命を育んできた。
「環境」という言葉は、自分の外側にあるものという意味だけど、これは言葉の罠(わな)です。人間は元々大自然の一部であり、全ての生き物と繋がっているんです。

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