環境特集 エコなお話

環境問題に熱心に取り組む方たちのエコなお話から、私たちにもできることを考えてみよう。
地球環境問題を解決するために、国境の垣根を超えて地球環境を研究する国立環境研究所。その地球環境センターで温暖化予測に取り組む江守正多さんに、温暖化対策とその可能性をうかがった。
温暖化が進むと、具体的にどんな問題が起きるのでしょうか。
このままCO2を排出し続けると、気温は100年後に1.4~6.4℃上昇し、海面は数10cm上がると予測されます。温暖化が進むと起きる問題として、農業生産性の低下、水不足、海面上昇、洪水や強雨の増加、熱中症などの健康的被害、伝染病の危険増加、生態系の破壊などが挙げられます。これらは単純化した情報なので冷静に見る必要はありますが、それを差し引いてもいろんなことが起きるでしょう。
また、被害は防災のインフラが整っていない途上国で起こる可能性が高く、難民や地域紛争が増える可能性もあります。温暖化は、単に気候が変わり自分たちが暮らしにくくなるという問題ではなく、国際社会の不安定化に繋がる。実はこれが大きな問題です。

温暖化対策というとCO2の排出を抑えることですが、それ以外に私たちができることはありますか。
温暖化は既に始まっているので、今もしCO2の濃度が増えないことになっても、しばらくは地球の温度は上がり続けます。これは、海が熱を吸収してまだ温度が上がっている途中だからです。
となると、新しい気候に適応した社会やインフラを用意したほうがいい場合があります。例えば、高潮の被害の多い地域では、さらに被害が大きくなる恐れがあるので防災の設備を整えるとか。暖かい気候に適した別の作物を作ったり、米の植え付け時期をずらしたり。
温暖化による被害をなるべく抑えるために、備えることも必要になります。

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